最終更新日:2021.4.12
この記事では、原則として2019年7月時点の情報を掲載しています。
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今回はタイトルの通り、旅行に行く前の準備について解説します!泊まりがけの鉄道旅に行く方はぜひ参考にしてください! 鉄道旅ではなく普通の観光や保養に行かれる方は他のサイト・ページをご覧になった方がよろしいかと... あくまでこの記事は「鉄道旅」に行かれる方を目的としているので...
1. 鉄道旅の準備 持ち物編
時刻表
旅行中に列車が止まったり、遅れたりする可能性は日本の鉄道でも十分にあります。特に長期間・長距離を移動する場合は乗り継ぎ失敗で目的地や宿泊地までたどり着けないこともあるので、目的地の変更など、急な行程の変更をするために、列車の時刻を調べられる時刻表は必須です。今回の旅行でも列車の運休が発生したので、時刻表やスマホはフル活用しました。
スマホ、乗り換え案内のアプリ
スマホの必要性は言うまでもないでしょう。スマホは非常時に連絡手段として機能するほか、平常時でも調べものをしたり、ゲームで暇つぶしをしたり、カメラで写真を撮ったりと、使い道は様々。現代の世の中は、スマホを持っていることが最早前提条件となっています。大規模災害時には電話はつながりにくいし電波も入りにくいし電話もメッセージアプリもSNSもことごとく使えなくなる可能性があるのでいざという時に限って機能停止するするかもしれないけどね
乗換案内のアプリは時刻表と使い分けましょう。アプリには出発地・到着地入力するだけで素早く調べられるというメリットが、時刻表には同じ時間帯・同じ区間を走っている複数の列車が一目で把握できるというメリットが、それぞれあります。それぞれの長所を実際に使うことで理解することをおすすめします。
充電器(ACアダプター、ケーブルなど)
スマホのバッテリーは半日~一日でなくなる場合がほとんどだと思います。旅行に限らず日常的に持ち歩いているとは思いますが、旅行先にはポート(口)が2つ以上あるACアダプターが良いでしょう。
充電ケーブルは持ち歩く機器に合ったものを使いましょう。iPhone、iPadならLightning、一部のAndroid端末やカメラはMicro USB2.0 Type-B、一部の比較的新しいスマートフォンやiPad Pro、MacBookはUSB Type-Cのケーブルが対応しています。
飲み物、お菓子、弁当
鉄道旅はどうしても行程が列車のダイヤに左右されてしまいます。(都市部な一部エリアを除く) 乗り継ぐ列車によっては、駅での滞在時間が短くお店で食事をとれなかったり、駅の周辺にコンビニを含め店舗が一切ない場合があります。
予め飲食物を調達する場所を決めておきましょう。
カメラのバッテリーとSDカードの予備
一眼レフやミラーレス一眼を持って行く方は、バッテリーの予備と充電器、SDカード、レンズプロテクターの予備を持って行きましょう。
カメラの機種によっては、1日でバッテリーを2つ消費する場合もあるので、そのような機種では毎晩バッテリーをフル充電して、バッテリーの個数も多めに用意しておくと、バッテリーの充電切れで写真が撮れないという事態は避けられます。
バッテリーのもちが良い機種・バッテリーで、1日中撮影しても30%程しか使わない場合があります。そのような場合はあえて充電しないで、翌日も使うのもありです。(私の持っている80Dは比較的バッテリーが長持ちします。)頻繁にバッテリーを充電すると、バッテリーが早く劣化するので、明らかに充電の必要がない時は充電しないで使うといいと思います。
高解像度のカメラでRAW撮影する方、動画をよく撮る方は特に、SDカードの予備を複数持って行く方が良いでしょう。写真や動画をあまり撮らない方や、JPEGの写真を撮る場合は、6泊7日の旅行で64GBのSDカードを用意しておけば十分。32GBでも足りるかもしれませんが、今回の旅行でカツレツの撮った写真や動画は合計32GBを超えていたのでおすすめはしません。なおカツレツは64GBのSDカードを2枚持っていきました。
SDカードの空き容量が大きければ、撮るのに失敗した写真を消す必要はありません。SDカードの空き容量が十分にあるうちは、データのバックアップをとるまでは写真を削除しない方が、二次被害の防止の観点からも良いです。
現金、小銭(特に10円玉と100円玉)、キャッシュカード
最近はバーコード決済が普及している他、クレジットカードで各種料金を支払える場合もありますが、現金しか使えないお店も少なくありません。また、ごく稀ですがキャッシュレス決済がサービスの障害や停電などで使えなくなる場合もあります。突然の出費に備えるという意味でも、お札と小銭を合わせて常に現金2万円以上を持っておくことをお勧めします。
また、お釣りを減らしたり、ワンマン列車やバスの運賃、ファストフード店など10円単位で支払う場合などは10円玉、100円玉が欠かせません。50円玉や500円玉は無くても何とかなりますが、あれば硬貨の枚数を減らせるので持っておくのに超したことはないでしょう。1円玉、5円玉は少ない金額でも枚数が増えてかさばるので、私はそこまで多くは持ちません。
バスタオル、シャンプー、ボディーソープ、歯ブラシ (必要な人のみ)
普通のホテルならまず備え付けてあるか、フロントからもらうことができます。アメニティーにこだわりが無い方は持って行く必要はないでしょう。宿泊費を削ってビジネスホテルに泊まったとしても心配は要りません。カプセルホテルは知らないです... すいません
鉄道旅はどうしても交通費が高くなりがちで宿泊費が削られがちですが、東横インに泊まれば宿泊費を抑えつつ、悪くないサービスを受けられます。私も鉄道旅をする時はよくお世話になります。
スタンプ帳、コピー用紙、クリアファイル
一部の駅にはスタンプが設置されている場合があります。旅の記録を残したい方は是非白紙を用意しましょう。スタンプを押したあとはインクがにじまないように、擦れないように気をつけて保管しないとせっかくのスタンプが...
また、旅行先からパンフレットや車内誌・機内誌を持ち帰る場合は、クリアファイルがあると紙が折れ曲がりにくく、綺麗な状態で保管できます。
着替え、スーツケース、カバン
これらは鉄道旅に限らず旅行の必需品でしょう。ただ、鉄道旅は一回の旅行の間に宿泊地が変わることが何度もあり宅配便を頼れないことも多いので、持ち歩き易さに重点をおいて荷造りをすることをお勧めします。スーツケースは機内持ち込みサイズ、カバンのサイズは通勤電車のロングシートに座ったときに膝の上に無理なく置けるかどうかを基準に、選ぶといいでしょう。(ただし、スーツケースは旅行中持ち運びを重視して機内持ち込みのサイズとしても、必ずしも飛行機に持ち込みをする必要はありません。旅行最終日に現地から家に宅配便でスーツケースを送るのがオススメ。旅行最終日はお土産を買ったりして手荷物が増えがちなので、なるべく荷物は減らしましょう。)
肩幅よりも幅が広く、背負ったときに腰より下の位置に当たるような、大きいサイズのリュックサックを持って行くと、飛行機や列車内で収納場所に困ります。
長期間旅行に行く場合は、着替えを上下2~3セットほど用意して、現地でコインランドリーを利用することも想定しておきましょう。夏場は汗をかきやすいので下着を多めに、冬は重ね着できる上着を持って行くと良いです。国鉄型やトロッコに乗らない限りは、特急・普通列車問わず基本的に車内は空調が効いているのですが、ずっと車内、屋内にいるわけでもないので暑さ・寒さ対策は必要です。
乗車券などのきっぷ
きっぷを忘れたら鉄道旅どころではありません。最悪旅行を中止しなければいけないかもしれないので、忘れないよう十分注意しましょう!
JRのきっぷを忘れてしまった場合はみどりの窓口で係の人に相談して、紛失再発行用として同じ区間・同じ列車・同じ設備の無割引・定価のきっぷを買い直しましょう。きっぷを使い終わったあとは自動改札を通らずに、有人改札で「再収受証明」を受けましょう。後日忘れたきっぷと紛失再発行用のきっぷの2つを窓口に持って行くと、払い戻しが受けられます。
ちなみに、一部のおトクなきっぷ(特別企画乗車券)を忘れた場合は紛失再発行用のきっぷを買うことも再収受証明を受けることも出来ず、一切払い戻しが出来ません。どう見ても忘れた方が悪いです。本当にありがとうございました。
公的証明書
何かあったときに、自分の身分を証明できる運転免許証などがあるか無いかでは、その後の対応が大きく分かれます。また、旅行中に怪我をして病院で診察を受けた場合に、保険証があるかないかでは自己負担額が大きく変わります。本来遊びや観光、食費に充当するお金が全て医療費に消えてしまう可能性もあるので、(旅行中は特に)保険証や運転免許証などを持ち歩きましょう。
ジパング倶楽部の購入証や、一部の学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」などを利用して購入した割引きっぷを使う場合は、ジパング倶楽部の会員手帳・会員証や学生証も忘れずに携帯しましょう。
公的証明書には個人情報が詰まっています。万が一にも紛失しないように、公的証明書の管理にはきっぷ以上に注意しましょう!
2. 鉄道旅の準備 旅行の前日にやること編
スマホのストレージに、(iPhoneの方はiCloudストレージも)十分な空きを確保しておく
現代では、写真を一眼レフではなくスマホで撮る場合も多いと思います。iPhoneで、互換性優先(JPEG)で撮った写真は1枚あたり約4MB、1日200枚撮るとしたら800MB必要になります。動画をFHD(1080p)で1時間程撮るとだいたい10GBぐらい使うので、動画を撮る際には注意!
写真だけではそこまで容量を消費しませんが、動画を撮るとあら大変。高画質で長時間動画を撮った日にはこんな画面が表示されることでしょう。
モバイルバッテリーやカメラ、スマホのバッテリーを充電する
頻繁に使用するスマートフォンについては毎日充電していることと思いますが、モバイルバッテリーやカメラのバッテリーなどは長期間使用していないうちにバッテリーの残量が少なくなっている場合があります。
旅行先で電池切れでスマホやカメラが使えなくなったら目も当てられません。
早く寝る
旅行に行く前に疲れないように、行程によっては朝早い出発に備えるために、早く寝ましょう。旅行前日はカツレツは7時間以上寝るようにしています。
旅行に必要な持ち物は前日にカバンの中へ「全て」入れておく
旅行1日目の朝になって、自宅で慌ただしく鞄に荷物を詰め込んでいると、忘れ物をしがちです。荷造りはどのくらい時間がかかるか予想が付きにくいので、時間に余裕のない、旅行初日の出発直前にするのは愚行でしょう。
ホテルに泊まった際にも、夜寝る前には荷物を整理しておきましょう。そうすれば、列車のダイヤの関係で朝早く出発しなければならないときに、起床後すぐにチェックアウトを済ませホテルを出ることができます。
新聞配達を一時停止する
長期間旅行に行かれる方は、自宅近くの新聞社の営業所もしくはコールセンターに問い合わせるなどして、帰ってくるまで配達を止めてもらいましょう。郵便受けの中に数日分の新聞がたまると、配達員さんや近隣住民の方にあらぬ疑いをかけられる可能性があります。トラブルは未然に防止しましょう。最近では新聞を取る人もかなり減りましたね...
3. 鉄道旅の教訓
時間に余裕を「かなり」持って行動する
駅で列車に乗ろうとしたときに突然お腹が痛くなったり、飲み物や弁当が買いたくなった経験はありませんか?また、車内で弁当を食べるのではなく、駅の改札を出て街中のお店を食べたいと思ったことはありませんか?そんなとき時間に余裕がないと列車に乗り遅れる場合があります。
山手線など乗り遅れても次の電車が来るような路線・区間ではそこまで問題になりませんが、地方の全区間単線の路線だとあら大変。次の列車が3時間後というようなダイヤはザラです。札沼線の浦臼~新十津川に至っては次の列車は24時間後。(廃止直前になったら増発されるとは思いますが。)
今回の旅行でも列車に乗り遅れたことがありました。Part4とPart5のネタバレになりますが、新千歳空港からエアポート121号に乗る予定のところ、飛行機の撮影に夢中になり、発車時刻を過ぎていました。後続のエアポート123号に乗り、南千歳でスーパーおおぞら5号に乗り継げたので行程への影響は抑えられましたが。「余裕を持って一本早い列車に乗る予定を立てていなかったら...」と思うと今更ながら危ない橋を渡ったなと思います。
景色が綺麗な区間ではカメラをすぐに起動できるようにしておく
列車に乗っているときに車窓を眺めていると、突然シャッターチャンスが訪れることがあります。ですが、列車は動いているのでシャッターチャンスは待ってくれません。すぐに写真を撮れるようにスタンバイしましょう。一眼カメラの場合は露出やピント、シャッタースピードを調整するのも忘れずに。
空港でものを買う予定があるなら航空会社のマイレージカードを持っていく
ANA FESTAで約12000円分のお土産を買ったときに、カード持っていたら何マイル付いたんだろうと思い、持ってこなかったことを後悔しました。それだけ。BLUE SKYは使ったことがないので分かりませんが、JALカードを持参すればマイルが付くと思います。
きっぷの取り忘れに注意する
以下の2枚の写真をご覧ください。
JR北海道の特急のグレードアップ座席にはチケットホルダーがついていますが、そこにきっぷを裏返しで入れるとあら不思議。きっぷが消えてしまいました! タネも仕掛けもありません
写真の通り、アクアマリンの色をした指定券(マルス85mm券)を表にしてチケットホルダーに入れれば、下車時に取り忘れるということは少ないでしょう。ですが、裏の黒色の面が見えるようにチケットホルダーにきっぷを入れると、下車時の忘れ物チェックのときに見落としやすくなります。
実はこのカツレツ、旅行中にチケットホルダーに入れた北海道フリーパスを忘れて、あわや大惨事という状況になりました。函館駅の清掃員さんと改札横の窓口の駅員さんには多大な迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。
きっぷを無くすときっぷを探し、見つからない場合は買い直す必要があるのでタイムロスが(場合によっては経済的損失も)発生します。周りの人に迷惑がかかる場合もあるので、きっぷの取り忘れには十分注意してください。
トンネル内や地方路線では圏外になる場合がある
乗客の多い線区や新幹線のトンネル、地下鉄では工事がなされて電波が入るようになっていますが、地方の路線ではトンネルはおろか地上でも電波が入らない場所もあります。根室本線の別保~上尾幌のように、森の中をくねくね曲がりながら走行する、いかにも電波が入らなさそうで実際に入らない区間を通る際には注意してください。電波が弱い場所でバトロワなど常に通信しているようなゲームをすると、データ量を使いすぎて通信制限になったときと同じ気分を楽しめます()
サービスエリア(iPhone) | エリア | iPhone | NTTドコモ
編集後記
今回の記事は読んでいて「長い」と思った方も多いのではないでしょうか。私も書いているときに、途中で分割して「Part2.5」なるページを作ろうかと思いましたが、たまにはボリュームがあっても良いだろうと思い、長文を承知のうえで投稿しました。
今回の記事は9/7頃に投稿しようと決めていたのですが、公開が遅れ前回の投稿から間隔があいてしまいました。今後は更新頻度を改善し、来年3月末までは毎週~隔週で記事を投稿する予定なので、今後公開予定の旅行記も楽しみにお待ちください。記事のストックが底を突いたら、記事投稿が遅れるという事態も起こり得ますが、そのような事態はなるべく避けます。
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