最終更新日:2021.4.12
この記事では、原則として2019年7月時点の情報を掲載しています。
2021.4.12 追記
日高本線の鵡川~様似間(高波による被害等で約6年間バス代行となっていた区間)は、2021年4月1日をもって廃止されました。そのため、この記事に登場する駅や路線などの一部は、現存しない場合があります。ご了承ください。
(2021.4.12 追記ここまで)
前回の記事はこちら↓
今回から旅行2日目の記事となります! この日のスタートは東横INN苫小牧駅前から。
少し早起きをして、目覚ましに朝の苫小牧駅前を散歩します。もっとも散歩とはPokémon GOのことなのですが。※歩きスマホはやめましょう。
駅舎の古さや駅前ロータリーの寂しい様子が、寂れた駅だなぁと私に感じさせます。
苫小牧駅前プラザegaoは2014年8月に、苫小牧エスタは2016年3月に、それぞれ閉店したようで、egaoの方は解体工事をしているようでした。私が泊まった東横インINN苫小牧駅前は、egaoの跡地と同じく南口の方にあるのですが、夜や早朝は人気が少ないです。
寂れた街を見ると人口の流出が止まらないのだろうなと思います。かつての全盛期を見てみたいな、活気を取り戻して欲しいなと思いつつも、人を"持続的に"集められるような施策を私は思いつきません。全国各地の商店街やテナントも集客で苦労しているのだろうなぁ。
散歩から戻ってきて、ホテルをでる支度をします。この日はまだチェックアウトはしないので、スーツケースは部屋に置いておきます。支度が終わったら時間が余っていたので、ホテルの無料朝食を食べに一階へ。
東横インの朝食は6:30~なのですが、私が朝食会場(といってもロビーですが)に向かったのは6:10頃で、まだ朝食の準備が出来ていませんでした。すでに用意の出来ていたおかずをフライングして食べたので、少し品数が少ないです。
ちなみに、おかずが全て揃ったのは6:18頃。この日は所定の時刻より少し早かったです。
朝食を食べたら少し早めにホテルを出て、駅に向かいます。列車の発車時刻までは時間があるのですが、万が一にも乗り遅れたら大変なことになるので。
実は、昨晩は苫小牧ではなく、札幌に泊まっても朝が少し忙しくなるだけで、それほど問題はありませんでした。写真に写っている、札幌6:53発・苫小牧7:39着のスーパー北斗4号に乗って苫小牧まで来れば、今後の予定に影響がありません。まぁ朝に弱いカツレツは寝坊のリスク回避のために、札幌泊より朝の出発が遅い苫小牧泊を選んだのですが。
さて、のんびりしていると今日のメイン、日高本線に乗車する時が近づいてきます。最初に乗車する列車は2225D普通鵡川行き。ですが、電光掲示板では「様似」と表示されています。
ホームに降りると、先に発車する東室蘭行きの普通が停車していました。キハ143形で運行されていましたが、札幌~東室蘭の電化区間のみを走るのに気動車というのは非合理的だと思います。JR北海道がワンマン対応の電車を作るそうなので今後に期待。
苫小牧7:54発の列車には学生が多く、そのほとんどが終点の鵡川まで乗っていました。見た感じでは高校生か中学生のようでしたが、鵡川中学校と鵡川高校の生徒でしょうか。揺れる列車の中で、プリントに何かを書き込んでいました。
途中、列車はいくつかの川を渡ります。そのときも、苫小牧駅で見たのと同じような霧が出ていました。調べてみると、苫小牧はどうやら霧が出やすい場所らしく、暖かく湿った南風が千島海流(親潮)の上で冷やされ、霧になるそうです。
列車は苫小牧を出て30分足らずで終点・鵡川に到着。周りに座っていた学生がぞろぞろと降りて、皆さん同じ方向へ歩いていきます。カツレツは他の人の通行を妨げない場所でに時々立ち止まって写真を撮ります。
日高本線の鵡川~様似は災害で不通になっているので、代行バスが走っています。この区間はJRが復旧を断念し、近いうちに廃止されるようです。根室本線の代行バスは観光バスの車両でしたが、この時の日高本線の代行バスは路線バスでした。リクライニングはしませんが、足が伸ばせられれば個人的にはOK。
代行バスは基本的に駅前から発車しますが、2019年8月1日から汐見駅の乗り場は駅前から約140m離れた場所に移設されました。他にもバスが駅前まで入らない駅があります。日高本線の駅に訪れる際にはバス停の位置にも注意してください。
"列車代行"バスというだけあって、頻繁に線路のそばを走ります。踏切を渡る時などは線路が良く見えるのですが、長い間列車が走っていないのでレールはさび、軌道には草がボーボー生えるという有様。高波の影響か、橋梁や橋脚が無くなっている場所もありました。
思っていたよりも日高本線の被害が大きいことに驚きます。橋が流されているという事実を自分の目で実際に確認して、「これは復旧を断念するのが妥当だろうな」と思いました。
編集後記
約2週間ぶりの投稿となりました。お待たせしてすみませんm(_)m 今回と次回は、日高本線の代行バスを取り上げます。
日高本線は高波、大雨、地震などで不通となり、復旧に多額の費用を要することから、鵡川~様似が廃止になるのはほぼ確定でしょう。比較的被害が少なかった、鵡川~日高門別が部分的に復旧する可能性も低いと私は考えています。
少し話は変わりますが、今年の台風19号で、JR東日本、私鉄、及び第三セクターの路線で多数の不通区間が発生したことはご存知の方も多いと思います。2015年・2016年の災害による日高本線の被害と、同規模もしくはそれ以上の被害を受けた路線も少なくないと思います。(一概に被害の規模を比較することは出来ませんが。)
私は7月の根室本線(Part6参照)や今回の日高本線の代行バス乗車時に、不通区間というものを初めて目の当たりにし、そして今年の台風災害で箱根登山鉄道や三陸鉄道、北陸新幹線や中央本線の被害の様子をテレビやインターネットで見て、日本が「災害大国」であることを改めて実感しました。