最終更新日:2020.3.28
この記事には、2019年7月現在の情報を元に書かれている箇所があります。また、時系列順に並んでいない写真がありますがご容赦ください。
前回の記事はこちら↓
北の大地で鉄道旅 Part21 日本一終発が早い駅 - カツレツーリスト
カムイ9号は、ほぼ定刻で深川駅3番線に到着。カツレツはここで下車します。

これから乗る留萌本線の列車は向かい側の4番線から発車します。跨線橋を渡る必要が無いのでスーツケースなど大荷物がある人には嬉しいです。
11:10発の4925D留萌行きは、2両編成でした。だからといって2両のどちらにも乗れるかというと、そのようなことは無く前の1両(キハ150形)しか乗車出来ません。後ろの1両(キハ54形)は回送扱いとなっています。乗車は出来ないのですが、連結作業の時に幌をつなげて貫通路をつなげていたので、非常時には後方車両に移れるのでしょうか...?
10:40頃になると旭川方からキハ54形がやってきて連結します。回送なので乗客を乗せる気がないのか、後ろ1両はホームからはみ出していました。連結作業が終了すると進行方向前寄りのキハ150形のドアが開き、乗車出来るようになります。
客扱いをする普通列車と客扱いをしない回送列車が同じダイヤで走る、というのがどうにも理解出来ないというか、なぜそのようなことをするのか分からなかったのでダイヤを調べてみました。
留萌本線のダイヤ(2019年7月時点)ですが、上り列車が留萌5:49→深川6:44の4920D、6:47→7:49の4922D、8:11→9:09の4924D、9:31→10:27の4926D、12:18→13:13の4928D、13:30→14:29の4930D、16:17→17:15の4932D、18:18→19:14の4934D、20:20→21:16の4936D、計9本あります。(回送除く)
下り列車は深川5:44→留萌6:36の4921D、8:04→9:01の4923D、11:10→12:07の4925D、13:24→14:21の4927D、(旭川15:14発)16:08→17:07の4929D、18:09→19:09の4931D、19:22→20:20の4933D、20:13→21:10の4935D、計8本あります。(回送除く)
2両編成の深川11:10発の4925Dは留萌に12:07に着いた後、切り離しを行い深川寄りの1両が折り返し留萌12:18発4928Dとなり、もう1両は留萌に留置された後、留萌13:30発4930Dになると思われます(未確認)。そうでないと4930Dの車両が用意出来ません。
留萌5:49発の4920Dに使われる車両が早朝に深川から回送され、深川20:13発の4935Dに使われた車両が留萌に21:10に着いた後、夜間に深川へ回送されるらしいので、回送列車も含めれば深川~留萌間の列車は下り9本、上り10本となります。今回乗車する4925Dが留萌到着後に4928Dと4930Dの2列車に分かれることで、下り列車より1本多い上り列車の運用をカバーしていると思われます。
話が脱線したので元に戻しましょう。乗車する車両は上の写真に写っている通り、キハ150形です。JR東日本のキハ110系に少し似ているような気がします。キハ150形にはキハ40、キハ54、H100形などの他の気動車と同じく、トイレが1カ所設置されています。座席は2列+1列の配置となっています。また、キハ40、キハ54形とは異なり冷房が付いています!夏でも快適。
乗車日(2019年7月下旬)は北海道にしては暑い日が続き、道内各地で真夏日となりました。冬は寒い道央・道北ですが、夏は冬の寒さからは想像出来ないほど暑くなる場所もあります。暑いのに非冷房のキハ40とかキハ54に乗るのは嫌なのです。もっと言うと、冷房が付いたH100形をもっと量産して、ヨンマルとキハ54を駆逐して欲しいと思っています。ついでに古いキハ143形もなんとかして カツレツは基本的に新しいもの好きです
留萌本線の列車は深川を出発すると少しの間函館本線と併走します。函館本線と別れると畑の中を走り、石狩沼田に到着します。石狩沼田までは比較的直線が多いです。

石狩沼田駅はかつて札沼線が通っていました。札幌と石狩沼田を結んでいた札沼線は国鉄時代に新十津川~石狩沼田が廃止されました。札沼線の名前の由来となる場所は現在は通っていません。また、今年5月7日に北海道医療大学~新十津川が廃止され、今後残される区間は(札幌~)桑園~北海道医療大学の電化区間のみとなります。
札沼線の愛称に「学園都市線」というものがあり、こちらの呼び名も日常的に使われています。沿線に学校が多いことから名付けられた名前ですが、札沼線よりこちらの方が実態に似合っているような。こちらを正式名称にしてもそこまで不都合は無いかもしれません。余談ですが、学園都市と聞いて私が真っ先に連想するのは東京都の西部、次いでつくば市です。とある魔術の禁書目録
また話が脱線してしまいました。留萌本線の乗車記の続きをしましょう。
恵比島~大和田は深川~石狩沼田と比べればカーブが多く、乗客もかなり少なくなっています。増毛山地も近く、駅の周りは木々に囲まれていて秘境駅のような雰囲気を作り出しています。(留萌本線は深川と秩父別と石狩沼田と留萌以外の駅の乗客が極端に少なくなっています。並行して深川留萌自動車道が通っているので、近いうちに廃止されるでしょう。)
大和田を出たら周りに市街地が見えてきて、すぐに留萌駅に着きます。よくある駅名標とは別に、木製のものがありました。
駅名標には通常両隣の駅名も併記されます。ですが、2016年12月に留萌~増毛間が廃止され、終着駅となった留萌駅の看板には大和田しか表記されていません。比較的綺麗で新しい看板が、鉄道の廃止を物語っているようで少し悲しくなりました。
いつものご当地入場券。券面の写真は既に廃止になった瀬越駅です。
ご当地入場券を買うために改札を出て、駅に設置されているスタンプを押したら、深川に戻るために再び改札を通ってホームへ。今度乗る車両は、行きの下り列車に回送として連結されていたキハ54形です。キハ150形と比べると内装がグレードダウンした印象を受けます。集団見合い式の座席とロングシートがありました。
留萌を出た4928D普通深川行きは、定刻の13:13に終点の深川に到着。この後、予定では14:06発のカムイ17号に乗って旭川に向かいます。13:06発のライラック15号は7分前に出てしまったはずなので、改札を出てご当地入場券を買い、ついでに駅周辺で散歩して昼食を買うつもり... でした。(過去形)
ふと、電光掲示板を振り返ってみると、そこには既に出発したはずのライラック15号の文字が。
ご当地入場券を買うついでに窓口で聞いてみたらまもなく入線とのことなので、急いで跨線橋を渡り3・4番線ホームに戻ります。深川で調達予定だった昼飯は後回しで、深川駅周辺の散歩は取りやめ。
急遽乗ることになったライラック15号の指定券なんて持っているはずが無いので、自由席に乗ります。ライラックの自由席は札幌寄りの車両に設定されるのですが、跨線橋から遠いので移動が大変です。スーツケースを持っているなら尚更。
自由席は混雑していましたが、そこまで乗車時間が長くないのであまり気にしていませんでした。ライラックやカムイはもともと自由席車両が多いので、多少混雑していても通路側なら空席は見つかりやすいです。
旭川到着時刻が定刻では13:25で、旭川13:35発の特急サロベツ1号と接続します。旭川到着時には既にサロベツ1号の出発時刻を過ぎていましたが、11分程度の延着ならライラックからの乗り換えをしっかり待つようです。
続きはPart23で!
次回の記事はこちら↓
北の大地で鉄道旅 Part23 フラノラベンダーエクスプレス - カツレツーリスト
あとがき
どうも、カツレツです。今回の記事はネタが少なくて作るのが面倒でした。留萌本線は近いうちに廃止されると思いますが、札沼線のように廃線前の混雑を見せるわけでもなければ、新十津川の「日本一終発が早い駅」など、特筆すべき話題が多いわけでもないので、退屈な文章にどうしてもなりやすいです。加えて、記事を執筆している時の私の精神状態が少し悪かったので、ブログに影響が出てしまったかもしれません。
さて、最後の方に登場したライラック15号ですが、こいつのせい(?)で、去年9月に引退したとある車両に乗車することになりました。(その代わり前面展望を手放さざるを得なくなりましたが) その車両は次回Part23で紹介します。お楽しみに!