最終更新日:2020.4.18
この記事には、2019年7月現在の情報を元に書かれている箇所があります。
2020.4.18 追記
新型コロナウイルス感染症の影響により、札沼線(北海道医療大学~新十津川間)の列車の最終運行日が、5月6日から4月17日に繰り上がりました。そのため、以下で紹介する石狩当別発新十津川行きの列車は既に運行を終えています。
なお、この記事は3月5日に公開した後、4月18日に一部を書き直したものです。
前回の記事はこちら↓
北の大地で鉄道旅 Part19 ホテルメッツ札幌 - カツレツーリスト
5日目のスタートは札幌駅から。3日連続で朝6時台の列車に乗ります。
とりあえずご当地入場券を購入。わがまちご当地入場券はいろいろなデザインがいろいろな場所で売られていたので、楽しく集めることが出来ました。運賃改定のタイミングで発売終了してしまったのが残念です。
ご当地入場券を買って9・10番線のホームに向かい、ホームに上がったら屋根のすき間から光が差していました。ちょっと神秘的かも?
乗るのは札沼線(学園都市線)の石狩当別行き。6両編成で、前3両は735系電車です。735系は733系や721系とは違い側面の緑色の帯が無く、側面が非常にシンプルです。
札沼線の桑園~北海道医療大学の区間は交流電化されていて、733系や735系のような電車が乗り入れます。交流電化されたのは2012年6月1日で、つい最近のことです。
カツレツが乗った札幌6:21発の札沼線下り始発列車はガラガラ。13人がけ(?)のロングシートに2人程度しか座っていなかったような気がします。あまりに座席を持て余すので7人がけのロングシートでも別に良いのでは、と思ったり思わなかったり。ちなみに、735系のような車体の長さが長く、ドアの数が少ない(3ドア)車両のロングシートはその名の通り長く、10人以上が座れるような長さのものも多いです。それに対して、車体の長さが長くてもドアの数が多い(4ドア)車両のロングシートは7人がけの場合が多いです。
札幌から38分で石狩当別に到着。乗ってきた電車はここで折り返し札幌行きとなります。
例によって、わがまちご当地入場券を購入しました。1枚170円(当時)。
なお、2019年12月1日~2020年4月17日の期間中、石狩当別駅を含む札沼線の5駅では「札沼線記念入場券」を1枚200円で売っていました。緊急事態宣言の発令を受け、新十津川・浦臼・石狩月形の3駅では入場券の発売を終了しましたが、入場券のセットを郵送で販売しています。石狩当別・桑園の2駅では5月6日まで、みどりの窓口で発売を継続しています。(2020年4月18日現在)
郵送で販売されるとのことで、わがまちご当地入場券と同じようなタイプの入場券を購入出来るのチャンスなので、是非購入したいです。赤字で苦しむJR北海道を応援しなければ。
石狩当別で、新十津川行きの普通列車に乗り換えます。石狩当別から北海道医療大学までは電化されていますが、その先の新十津川までは非電化なので車両はいつものキハ40です。勿論1両ワンマンです。
キハ40のボックスシートは2列+2列のものが多いと思いますが、この日は1列+2列の車両でした。通路の幅が少し広いです。
始発に乗って朝早く石狩当別に着いたのでキハ40のボックスシートを確保することが出来ましたが、発車時刻の7:45が近づくにつれて同業者(?)と思われるような方々が続々と乗ってきて、列車が石狩当別を発車する時には座席は大方埋まっていました。見た感じでは乗客のほとんどが観光客(もとい鉄オタ)で、カツレツと同じように一眼レフを持っている方もそれなりにいました。地元の人の利用はほとんどなく、また乗客の大部分は終点の新十津川まで乗り通していました。
列車の走行中に窓を開けていたのですが、強い風が入ってきたので何とか和らげようとして窓(正確には窓枠と窓ガラス)をいじってみます。ですが、思うように窓が上がりません。キハ40などの古い車両は側面の窓が重く、しかも高さを固定しようとしてもフリーストップではないので、ちょうど良い位置に窓を持ってくることが出来ません。
結局ボックスシートの向かいに座っていた方に協力してもらい窓を上げたのですが、思ったより風が弱くなりません。ですが、キハ40は非冷房なので夏は窓を開けざるを得ません。窓を開けていれば強い風が入ってくるが窓を閉めれば暑くなる、というジレンマに陥ってしまいました。早く冷房が付いたH100形を導入してもらいたいです。もっとも既に札沼線非電化区間の運行は終わったのですが
途中の石狩月形には8:17の到着。ここで上り列車と交換をするため、23分停車します。時間に余裕があるので列車を降りて駅舎に向かいます。
同じ列車に乗っていた大勢の鉄道ファンも列車の外に出たので、車内は一時的に空きました。その代わり列車やホーム、線路などを撮影する人が集まったり、駅舎でわがまちご当地入場券を求める人の列が出来たりするなど、列車内より駅構内の方が混雑しました。
石狩月形駅でもご当地入場券を購入しました。券面の表示は豊ヶ岡駅となっていますが、右上に小さく「石狩月形駅発行」と書いてあります。これは石狩月形駅の入場券として使えるのでしょうか?
カツレツも周りの人に紛れて、最後の夏を迎えた石狩月形駅の風景を写真に収めようとシャッターを切ります。写真はホームから新十津川方面を望遠レンズで撮ったものです。

8:34、浦臼から来た石狩当別行きの普通列車が入線します。この時は、駅員さんがホームや構内踏切に出てきて、写真撮影をする時にホーム端の白線を出ないように注意していました。
列車交換の際には上りと下りの列車が並び、ツーショットが撮れます。

ホームの両端に列車がいるせいでホームがとても狭く感じます。実際狭いですが。
石狩月形~終点の新十津川までは1閉塞、つまり列車が1本しか入れないので、対向列車が石狩月形に到着してから新十津川行きの列車が発車します。対向列車の石狩当別行きが到着するのは8:34、新十津川行きが発車するのは8:40なので、石狩当別行きの列車を撮ったらすぐに「新十津川行き」の列車に乗ります。万が一、ここで「石狩当別行き」の列車に乗ると翌日まで新十津川に行けなくなってしまいます。浦臼~新十津川は1日1本しか列車がないので。
列車が発車する頃には駅舎やホームにいた人のほとんどが車内に戻って来ます。ほどなくして列車は発車し、終点の新十津川まで走ります。
写真奥の茶色い建物が浦臼駅の駅舎を兼ねた、浦臼町営の「ふれあいステーション」です。周辺の他の駅舎と比べると、建物の作りがそれなりにしっかりしています。
浦臼駅までは普通列車が一日6往復ありました。内5往復はこの駅で折り返しますが、側線や交換設備があるわけではなく、単なる棒線状のホームと1線の線路があるのみです。

こちらは於札内駅。駅の看板が錆びて文字が読みづらいです。仮説の駅舎と言われれば納得してしまいそうで、都市部の駅に比べれば見劣りするのは否めません。廃線が近づいているせいか、リニューアルやメンテナンスがしっかり行われていない気がします。
次回の記事はこちら↓
北の大地で鉄道旅 Part21 日本一終発が早い駅 - カツレツーリスト
おまけ
札幌駅には快速エアポート(新千歳空港行き)のuシートの空席情報を表示するディスプレイがありますが、そのディスプレイが何故かエラーを表示していました。ウィンドウのデザインが現行のWindows 10ではないので、古いOSを使っているようです。Vistaとか7とか使っているんだろうか...

ディスプレイのエラーはさておき、朝早い時間帯なのにuシートが3本先の列車まで満席なのには驚きました。2020年3月のダイヤ改正で札幌~新千歳空港間の快速エアポートが毎時5本に増発されたので、多少はuシートの混雑が緩和されるかなぁと期待しています。