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サフィール踊り子に乗って下田にやってきました。サフィールに乗るのが目的ならすぐに折り返して帰ってしまいますが、それではつまらない。ということで、サフィール降車前に車内放送で紹介された寝姿山に行きます。同じ伊豆急グループのロープウェイの宣伝忘れないの流石です
と、その前に、改札を出て右斜め前にある「伊豆ぽた Station 下田」横の自販機でロープウェイのチケットを書います。ここで前売券を買うと通常は往復1250円のところ、1130円でロープウェイに乗れるらしい。ロープウェイ乗車の20分前に買う前売券ってなんだろう...
伊豆急下田駅を出て横断歩道を渡ったら、下田ロープウェイの新下田駅が見えてきます。
ロープウェイは基本15分間隔で動いています。ロープウェイ乗り場へのエスカレーターは、ロープウェイ発車直前まで封鎖されています。でもエスカレーターは空気を運ぶために動きっぱなし
しばらくすると係の方が現れて、ロープウェイ乗り場に通されました。
伊豆以外に山と海とロープウェイがある観光地といえば、真っ先に思い浮かぶのは函館山でしょうか。ついつい比べてしまうのですが、あちらは定員126人で7.0 m/s (時速25km程度)である一方、この下田ロープウェイはそれほど大きくはありませんし、スピードも3.6 m/s (時速13km程度)です。*1*2また、函館山は夜景が有名ですが、下田ロープウェイは営業が17:00で終わってしまうので、夜景を楽しむのは難しいでしょう。あれ?寝姿山が下位互換になってしまう... そんなはずでは
私が行った時は空いていて、上りのロープウェイは貸切状態でした。やはり、空いているっていうのは良いですね。函館山ロープウェイはカップルが多かったり強風で運休になったりで大変でした
定刻になると、麓の新下田駅に停車中の上りと、寝姿山に停車中の下りが同時に発車します。この時点ではまだ雨は降っていませんでした。が、動き出して数十秒、川を越えたあたりからポツポツと降ってきて、ほどなくして土砂降りに。開いていた窓から客車の中に雨が吹き込んできて濡れました
寝姿山に到着しても雨は降り続いているので、しばらく駅舎の中で雨宿りをします。駅舎にはロープウェイ乗り場の他にトイレとレストランがあるのみで、建物としては小規模です。狭いのでハイシーズンは混むかも
10分程度で雨は上がり、駅舎の外へ。展望台から海を望むことができます。
雨が降っていたということもあり、人は少なめ。蒸し暑いのでマスクを外しながら歩きます。山頂付近は道の整備がされているので普通の山道よりは歩きやすいですが、高低差があるので歩くと相応に疲れるし汗も出ます。
8月なのにアジサイを発見。アジサイで合ってますよね、コレ... ワタシ生物は自信ないですよ
さかな〜 ちんあなご〜
どうやらここは岩を突き破って木が生えた、ということでパワースポットになっているらしいです。
100円ぐらいで売られている白い玉(和み玉と言うそうです)を輪っか(和みの輪)の中に投げて、「和」と書かれた場所に当てると縁が良いとかなんとか。*3輪が2つあるのは、2人が同時で投げるためだそうです。これを見て論理積やベン図を思い浮かべた人は少なくないはず
景色がいいのは下田港の方向ですが、伊豆急下田駅の方向も望めます。
伊豆急下田駅を望む場所に、なぜか五島慶太の文字があったので思わずパシャリ。
戦前や戦時中の「大東急」の話を知っている人なら耳にしたことがある名前です。ざっくり言えば、五島慶太は今の東京急行電鉄(東急)を作った人で、昔は大東急のお偉いさんでした。大東急は東急だけでなく小田急、京王、京急、相鉄などを含む、文字通り大きな組織だったんですよ。
石碑の場所から移動して、下田港を望む場所へ。こちらは大砲のオブジェが設置されていました。ちなみにこの大砲、側面にU.S.Aと書いてあるんですよね。ペリー提督にとって自国の船が自国の大砲で撃たれる姿を空想して吹き出しそう
寝姿山の山頂はそれほど広くないので、遊歩道は1時間程度で回れます。その後はロープウェイで麓まで戻ります。下りのロープウェイは少し混んでいました。
下田は1853年に黒船が来航、翌1854年に日米和親条約を結び開港されたことで有名です。街中にはペリーロードなるものがあったり、先ほどの寝姿山にも大砲があったりと街の至るところで黒船やペリーを感じることができます。が、今回は一旦置いておいて。
港町には多かれ少なかれ船がいます。
船がいれば水揚げされた魚を食べられるお店や施設もあるわけでして。道の駅には回転寿司や丼、金目鯛バーガーを出す店もありました。営業時間が合わなかったり長い列ができていたりで、結局入れませんでしたが
道の駅のレストランに入れなくても、魚は食える!のですが、それはまた別のお話。