前回の記事はこちら↓
睡魔に負けて仙石線の車内で寝ていたカツレツが辿り着いたのは松島海岸駅。
さすがは観光地、ということで駅舎は清潔感が漂っています。ただ、いくら手入れをされているとは言っても、綺麗すぎないか?と思って調べてみたら、どうやら2021年11月にリニューアルしたそうです。道理でピカピカなわけだ。*1
駅舎の外に出てみましたがまだ6時。冬は日の出も遅く、駅前は真っ暗です。
これでも少しカメラの露出をいじったりはしてるけど、暗いものは暗い、ということで後でまた撮ります
これからどこか海岸の方に出て、海を見ようと思うわけですが、せっかくだから日の出も見たいなぁと。
少し話が脱線しますが、松島海岸駅に最初に到着する電車は、2022年3月のダイヤ改正時点では、あおば通5:17発・松島海岸5:57着の石巻行き、つまりさきほどカツレツが乗ってきた列車です。夏の日の出は4時半頃、つまり松島海岸に着くころには周りは明るくなっているわけで。東の空に昇ってくる朝日を見ようとしたら、日の出が6時50分頃と遅い、冬に来ないといけません。
でも冬は寒いし早起きしたくないよね〜あと5分と言いながらオフトゥーンでぬくぬくしていたいよね〜、となるところですが、18きっぱーのカツレツはもう早起きには慣れました。というわけで、明け方の一番寒い時間帯にそこら辺をさまよっているのは誰でしょう。そう、私です。
というわけで、駅前の松島公園に来ました。
まだ空は暗いですが、すこし明るくなってきています。これぞ明け方ってやつ。
こんな朝早くから松島に来る人なんているのだろうか...ってくらい人がいないです。お正月(特に元旦)は初日の出を見ようとする人が一定数いるかもしれませんが、カツレツが来たときはもぬけの殻です。
少し海の方に出てみます。
公園の広場と違って何もない分、こっちの方が暗いかもしれません。
さて、これからどこに行こうかという話ですが、福浦橋とその先にある福浦島が有名だそうです。ところが、通行時間は8:30からとなっているようで。朝早くから渡りたいという需要には応えてくれないらしい
では福浦橋ではない場所で日の出を見よう、ということで地図を見ながら海辺の場所を探した結果、雄島に行くことになりますた。公園から雄島の方角に歩いていると、ところどころに案内が立っています。さすが観光地。
途中、切通りのような細い道を通ったり、それなりのアップダウンを越えたりします。足腰が弱い人にはちと辛いかも。
雄島は「島」ということで、陸地と繋がる橋がありました。その名も渡月橋。京都・嵐山にあるあれとは別物です
欄干が赤で塗られていて綺麗なのですが、夜だと写真写りが悪いのでまた後で。
写真の左奥に国道45号があって、そのあたりに街灯がぽつぽつとあるのですが、これがちょっと幻想的で良きかな良きかな。
少し歩くと、何かの遺跡っぽい場所に出ました。四角く岩が切り出されてたりして、中に空洞ができていますが、これは一体... まだ周囲が暗いのでちょっとしたホラーになりそうです。
雄島の入口近くの看板に、島内には岩屋が多く、仏像が安置されており、昔から僧侶や巡礼者が修行をしたと書かれていたので、これらはその跡でしょう。
昔の人は岩屋に入るだけではなく、ちょっとした小屋やお堂を建てていたそうで、ところどころにその跡を示す碑が立っています。
そういえば江戸時代にも東北地方を旅した人がいたなぁ、とこれを見て思い出したカツレツが約1名。松尾芭蕉が弟子の曽良と雄島を訪れた時には、「朝よさを誰まつしまぞ片心」と詠んだそうです。なるほど、「待つ」と「まつしま」の縁語になっていますね。
景色も良いし、ときどき仙石線と東北本線の列車が走る音が聞こえるからカツレツもこんな場所で修行したいなぁと思いつつ雄島を歩き回っていたら、そろそろ日の出の時間です。坐禅堂の近くが眺めもよさそうなので、そっちに来ました。
お、そろそろ日の出かな?
雲から出てくるまで少し待つと...
おお、いいっすね〜
日の出を見たので、さっき通った渡月橋に戻ってきます。
太陽がある程度昇って、周りも明るくなってきたので、先ほどよりも南側の景色がよく見えます。
日が出たとは言っても数十分しか経ってないから気温低いし、海が近いから風が吹くし、めちゃくそ寒い 空調が壊れた北海道の特急列車のようにさみい これぞスーパーサムイってやつ
そういえば、松島公園など周辺を散策していて、なんだかこの辺りは建物の作りが新しいな、と思いましたが、そういえば3.11の被害が大きかった地域でしたっけ。その名を「東北地方太平洋沖地震」というぐらいですから、太平洋側では様々なところで、「過去に津波がここまで来ましたよ」とか、「地震の時は向こうに逃げましょう」みたいな看板を見かけます。仙石線・仙石東北ラインの車内にも地震が起きた際のマニュアルが掲示してあったはず。
さて、日の出を見たので松島海岸駅に戻ってきました。
朝6時よりは明るくなっていますね。木目調の暖かい雰囲気が伝わってきます。
これから仙台方面に戻りますが、ただ戻るだけじゃつまらない。途中とある交差点に寄り道します。その業界では結構有名らしいですが、はてさて...
乗車するのはあおば通行きの列車。
「とある交差点」は仙石線の駅から少し離れているので、電車を降りたら少し歩くことになります。その話はまた次回!
あとがき
まずは前回の記事で出した問題の答え合わせから。ずばり、今回カツレツが行ったのは松島でした!
仙石線の列車を撮影したとき、行先表示機に「松島海岸・石巻」と表示されていたので、あれ、これもしかしたらネタバレになるのでは?と思いつつ記事を書いていました。ただ問題のヒントとしては若干遠回しだったかな、そういう意味では前々回の只見線より予想しにくかったかも。
実はカツレツ、今回乗車した区間に関してはほとんど乗ったことが無くて。前回仙台に来たときは、あおば通→仙台の500mと、仙台〜石巻の仙石東北ラインに乗車しました。その時は仙石東北ラインの車窓から松島を眺めるだけだったので、今回松島に来れて嬉しかったです。(あと人が全然いなかったので写真が撮りやすかったです)
それともう一つ、これでカツレツは日本三景はコンプリートです!とはいっても宮島は写真全然撮ってなかったから記事書けないし、天橋立は記事を書こうとしたものの気がついたら時間が経ちすぎて没になったけど... いつかまたリベンジしたいですね。その時は18きっぷではなく特急使いたいけど。
松島というか東北地方の太平洋側は全体的に東側向いてるので、日の出が望めるところはかなりあるはず。ただし、冬に行く時は気をつけましょう。マジで寒いです!気温が低いというよりも風が冷たいぞ!
今回も読者の皆さんに問題です。次回の記事で紹介する交差点はどこでしょう?予想してみてください。ほな、私はここら辺で失礼。